【1級電気通信工事施工管理】第二次検定(記述式)の出題ローテーション|令和元年度〜令和7年度で分かった「毎年出る工程表と法規」

【1級電気通信工事施工管理】第二次検定(記述式)の出題ローテーション|令和元年度〜令和7年度で分かった「毎年出る工程表と法規」

1級電気通信工事施工管理の第二次検定は、管工事や造園と違って、令和7年度になっても経験記述が残っています。そのうえで、ネットワーク工程表・労働災害防止・用語の技術説明・法規の穴埋めが、全問必須で出題されます。この記事は、令和元年度(この資格の新設年度)から令和7年度までの7年分の第二次検定の問題を、1年ずつ確認して整理した、出題ローテーションの記録です。

先に結論を4つ書きます。①ネットワーク工程表は毎年出て、設問1は「所要工期」で固定、設問2が「フリーフロート/トータルフロート/最早開始時刻/最遅開始時刻/最遅完了時刻」の間で毎年入れ替わります。②労働災害防止の「作業場内の通路」は、R2・R4・R6と偶数年に出ています。③用語の技術説明は、セキュリティ系が令和3年度から毎年入っています。④法規は、建設業法・労働関係法令・通信関係法令から1問ずつが、毎年出ています。

各年の問題PDFは、当サイトの1級電気通信工事施工管理の過去問PDFまとめに掲載しています。確認の方法と限界は、記事の最後に書きました。

1. 試験の構成:データは令和元年度からの7年分

1級電気通信工事施工管理技術検定は、令和元年度(2019年度)に新設された資格です。そのため、他の種目のような18年分のデータはなく、令和元年度〜令和7年度の7年分が対象です。令和6年度・令和7年度の問題で確認できる構成は、次のとおりです。

順番内容備考
1経験記述(工事概要と、設問A・設問B)必須
2施工管理の語句(4つから1つを選んで記述)、系統図・JIS記号、穴埋め必須(語句は選択)
3ネットワーク工程表(設問1:所要工期、設問2:フロートや時刻)必須
4労働災害防止(選択欄から1つを選んで記述)必須(作業は選択)
5用語の技術説明(選択欄から1つを選んで記述)必須(用語は選択)
6法規の穴埋め3問(建設業法・労働関係・通信関係)必須

管工事・造園は、令和6年度に経験記述がなくなりましたが、電気通信は、経験記述が残っています。経験記述の準備は、引き続き必要です。

2. 経験記述:工程・品質・安全の3本柱と、令和7年度の変化

経験記述は、工事の概要を書いたうえで、設問A・設問Bで、課題と対策などを書く形です。年ごとの設問A・設問Bのテーマは、次のとおりです。

年度設問A設問B
R1工程管理品質管理
R2安全管理(交通誘導員のみは除く)品質管理
R3工程管理品質管理
R4工程管理安全管理
R5工程管理品質管理
R6安全管理(交通誘導員のみは除く)工程管理
R7施工計画の立案機器・装置・材料の品質管理
テーマR1R2R3R4R5R6R7回数
工程管理●●●●●5
品質管理(機器・装置・材料を含む)●●●●●5
安全管理●●●3
施工計画の立案●1
  • 工程管理と品質管理が各5回、安全管理が3回です。令和7年度で、初めて「施工計画の立案」が出ました。
  • 令和7年度は、設問が「課題 → 対策内容と、その評価」の形になっています(令和6年度は「対策内容とその結果」)。対策だけでなく、結果や効果の一文まで書けるように準備しておく必要があります。
  • 安全管理の設問では、「交通誘導員のみ」の対策は、除かれています(R2・R6)。

3. 施工管理の語句:機器の据付け・工場検査・資材管理が繰り返される

4つの語句から1つを選んで、施工上の留意事項などを記述する問題です。年ごとの選択肢は、次のとおりです。

年度選択肢
R1資材の管理/機器の据付け/FEP地中埋設/工場検査
R3資材管理/金属拡張アンカー/金属製電線管の露出施工/工場検査
R4機器の据付け/二重天井内配線/ケーブルラック敷設/防火区画の貫通
R5機器の据付け/金属ダクト内配線/PF管の敷設/測定器の管理
R6光ファイバ心線接続/UTPケーブル測定試験/金属製電線管の露出配管/工場検査
R7資材管理/金属拡張アンカー/プルボックス施工/工具の取扱い
語句R1R2R3R4R5R6R7回数
機器の据付け●●●3
工場検査●●●3
資材の管理●●●3
金属拡張アンカー●●2
金属製電線管の露出配管・施工●●2

※令和2年度の選択肢は、未確認です。

  • 機器の据付け(R1・R4・R5)、工場検査(R1・R3・R6)、資材管理(R1・R3・R7)は、3回ずつ。
  • 金属拡張アンカー(R3・R7)、金属製電線管の露出配管(R3・R6)は、2回ずつ。
  • 4つの選択肢のうち、1つは「資材・機器の管理」系、1つは「配線・配管の施工」系が入る傾向があります(年によって、どちらが出るかが変わります)。

4. 系統図・穴埋め:図を見ないと練習できない

年度内容
R1電話設備系統図のJIS記号/光ファイバケーブルの施工図(ハンドホールの有効長の式・浸水検知センサ)
R3無線LAN(通信方式の穴埋め)
R4ループコイル式の車両検知システム(穴埋め)
R5LAN(穴埋め)
R6構内電話設備系統図のJIS記号/光ファイバの管内配線(通線前の作業)
R7非常放送設備系統図のJIS記号/スイッチの接続(カスケード接続・スタック接続)

系統図やJIS記号、施工図は、問題の図を見ないと練習できません。年ごとに、電話設備・放送設備などの系統図のJIS記号と、ネットワーク・無線・光ファイバなどの穴埋めが、組み合わせて出ています。図は、問題PDFで確認してください。

5. ネットワーク工程表:毎年出る。設問2は入れ替わる

ネットワーク工程表は、7年すべてで出題されています。設問1は、毎年「所要工期」で固定です。設問2の問いは、次のように入れ替わっています。

年度設問2の問い
R1作業Jのフリーフロート
R2作業Cの最遅完了時刻
R3作業Hのトータルフロート
R4作業Gの最早開始時刻
R5作業Gの最遅開始時刻
R6作業Gのトータルフロート
R7作業Fのフリーフロート
  • フロートを問う年:フリーフロートがR1・R7、トータルフロートがR3・R6。
  • 時刻を問う年:最遅完了時刻(R2)、最早開始時刻(R4)、最遅開始時刻(R5)。
  • 5種類の問いが、7年のうちに、すべて出ています。どの問いが来ても解けるように、5つをまとめて練習しておく必要があります。

6. 労働災害防止:「作業場内の通路」は偶数年

選択欄から1つの作業を選んで、労働災害防止対策を記述する問題です。年ごとの選択欄に出た作業を、数えました。

作業R1R2R3R4R5R6R7回数
作業場内の通路●●●3
移動式クレーン●●●3
酸素欠乏●●●3
高所作業車●●●3
スレート屋根上の作業●●2
地山掘削の事前調査●●2
墜落制止用器具●●2
玉掛け●●2
移動はしご●●2
脚立●●2
足場の組立・解体●●2
飛来落下●●2
低圧活線・架空電線への近接●●2
  • 作業場内の通路は、R2・R4・R6と、偶数年に3回出ています。令和8年度も偶数年です。
  • 移動式クレーンと酸素欠乏は、R1・R4・R7の3年周期に見えます。周期の通りなら、次は令和10年度で、令和8年度の優先度は下がります。
  • 高所作業車は、R1・R3・R5と2年おきでしたが、R7で途切れています。
  • 「保護帽・墜落制止用器具の着用のみ」は、毎回、記述から除かれています。

※選択欄のうち、令和2年度の中身は、一部を読み取れていません。

7. 用語の技術説明:セキュリティ系は令和3年度から毎年

選択欄の用語から1つを選んで、技術的に説明する問題です。出た用語を、分野別に整理しました。

分野出た用語(年度)
通信・ネットワークQoS(R3・R7)/L3スイッチ(R1・R7)/OFDM(R1・R7)/IP-VPN(R1・R7)/WDM(R1・R6)/VoIPゲートウェイ(R3・R5)/TCP/IP(R1)/DHCP(R6)/GE-PON(R4)/CSMA/CA(R4)/MIMO(R5)/SaaS(R4)/PaaS(R7)/VOD(R3)
無線・放送マルチパス・気象用レーダ・ワンセグ(R1)/八木アンテナ(R7)/空間ダイバーシチ・漏洩同軸ケーブル(R6)/QAM(R6)/再生中継方式(R3)/デリンジャ現象(R3)/携帯電話ローミング(R4)
セキュリティDMZ・プロキシサーバ・ゼロデイ攻撃(R3)/IPsec・SQLインジェクション(R4)/パケットフィルタリング・ランサムウェア・インターネットVPN(R5)/チャレンジレスポンス認証(R6)/ネットワークカメラの情報セキュリティ対策(R7)
光・その他メカニカルスプライス(R5)/光クロージャ(R6)/ノンメタリック光ファイバケーブル(R7)/RFID(R6)/HFC型CATV・JPEG(R4)
  • QoS・L3スイッチ・OFDM・IP-VPNは、R1とR7、またはR3とR7に、くり返し出ています。
  • セキュリティ系は、R3〜R7の5年とも、選択欄に1〜3つ入っています。

8. 法規の穴埋め:3問の組合せは毎年同じ

年度建設業法労働関係通信関係
R1施工体制台帳の記載事項労働基準法:労働時間電波法施行規則:空中線の保安施設
R2見積り労働安全衛生規則:照度の保持電波法:電波の質
R3請負契約労働安全衛生法:総括安全衛生管理者端末設備等規則:絶縁抵抗
R4元請負人の義務労働安全衛生法:事業者の講ずべき措置有線電気通信設備令:屋内電線
R5請負契約の内容労働安全衛生法:就業に当たっての措置電波法施行規則:空中線の保安施設
R6検査及び引渡し労働安全衛生法:調査等(リスクアセスメント)有線電気通信設備令:電柱の安全係数
R7標識の掲示労働基準法:労働時間有線電気通信法:設備の届出
  • 建設業法は毎年、労働関係は労働安全衛生法または労働基準法、通信関係は電波法・有線電気通信法令・端末設備等規則のいずれかです。
  • 同じ条文の再出題があります:労働基準法の労働時間(R1・R7)、電波法施行規則の空中線の保安施設(R1・R5)。

9. 令和8年度(2026年)をどう見るか(推測です)

ここからは、並びからの推測です。7年分のデータなので、管工事・造園の18年分より、確からしさは低くなります。今年の出題を保証するものではありません。

  • ネットワーク工程表:設問2は、5種類(フリーフロート・トータルフロート・最早開始・最遅開始・最遅完了)のどれが来てもよいように準備する。
  • 労働災害防止:「作業場内の通路」が偶数年に3回出ているので、準備しておく。移動式クレーンと酸素欠乏は、3年周期に見えるので、優先度は下がる。
  • 用語の技術説明:セキュリティ系(認証・VPN・攻撃手法・暗号など)は、毎年入る可能性が高い。
  • 法規:建設業法は毎年出る。労働基準法の労働時間と、電波法施行規則の空中線は、再出題があるので、条文ごと書けるようにする。
  • 経験記述:工程・品質・安全に加えて、「施工計画の立案」と、結果・効果の一文まで、準備する。

10. 過去問スプリントで、どう使うか

  1. 毎年出る3つから、先に手を動かす:ネットワーク工程表、法規の穴埋め、用語の技術説明(セキュリティ系)。
  2. ネットワーク工程表は、5種類の問いを1つの表から読み取る練習をする:1つの工程表で、フリーフロート・トータルフロート・最早開始・最遅開始・最遅完了の5つを、続けて求めます。
  3. 経験記述は、工程・品質・安全・施工計画の4つについて、「課題 → 対策 → 評価」の型を、先に用意しておく。
  4. 設問の注意書き(「〜は除く」)を読む:除かれた内容を書いても、得点になりません。

各年度の問題は、過去問PDFまとめから開けます。

11. この分析の確認方法と限界

  • 対象:令和元年度〜令和7年度の第二次検定の問題PDF、7年分(1級電気通信工事は令和元年度に新設)。
  • 確認の方法:問題PDFの文字を抽出して、年ごとの出題内容を確認しました。
  • 限界:図(系統図・施工図・工程表)は、文字の抽出で落ちているため、図の中身は確認していません。令和2年度の選択欄の中身と、令和3〜5年度の経験記述の詳細は、一部を確認できていません。7年分だけなので、「偶数年」「3年周期」は、偶然の可能性も大きいです。令和8年度の問題は、確認できていません。
  • 出典:問題は、試験実施機関が公表している過去問題です。著作権は各権利者に帰属します。試験の実施方法・出題形式・日程は、必ず全国建設研修センターの公式サイトで確認してください。誤りがあった場合は、公式の資料を優先してください。
セコピ

この記事を書いた人:セコピ

1級建築施工管理技士を含む6つの資格を保有

1級建築施工管理技士を含む6つの資格を保有する管理人です♪建築施工管理で得た「資格学校の体系的なカリキュラム・出題順序のノウハウ」と、独学で身につけた「過去問スプリント暗記ハック」を融合。双方のいいとこ取りをした『超効率的な合格メソッド』で、受験生の皆様を全力で応援しています!

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