【1級電気工事施工管理】令和8年度 第二次検定|出題予想の答え合わせ(経験記述の型は的中、計算は外れ)

【1級電気工事施工管理】令和8年度 第二次検定|出題予想の答え合わせ(経験記述の型は的中、計算は外れ)

はじめに

令和8年度の1級電気工事施工管理技術検定 第二次検定(10月18日実施)の問題が、10月19日に、公式(一般財団法人 建設業振興基金)から公表されました。セコピが作った出題の予想と、実際の問題を比べました。外れた所も含めて、事実で整理します。

最初に、お断りです。この予想は、試験当日(10月18日)に作ったもので、試験の前に公開したものではありません。「事前に当てた」という記事ではなく、過去18年分(平成20年度〜令和7年度)の出題の並びから導いた見立てが、実際の問題と、どれだけ合っていたかの検証です。

公式の問題と、五肢択一の正答肢は、次のページで公開されています。https://www.fcip-shiken.jp/topics/2026/10/19/post-294.html

公式が公表したのは、問題と、五肢択一の正答肢だけです。記述式の正答と、配点は、公表されていません。

先に結論(3つ)

  • 経験記述の型は、当たりました。偶数年は工程・品質型(B型)という見立てで、問題1は工程管理、問題2は配線工事の品質管理でした。ネットワーク工程表が出ない予想も、当たりました(令和3年度から6年連続で、出ていません)。
  • 細部は、部分的でした。問題3の労災の作業選択は、4つの選択肢のうち3つ(移動式クレーンによる揚重、酸素欠乏危険場所、建設機械による掘削)が、予想の候補と重なりました。問題4の用語は、12個のうち6つが、出題回数を数えた表に入っていました。
  • 外れも、はっきり書きます。計算問題は、本命に挙げた配線の電圧降下が、出ませんでした。用語で優先に挙げた、電力デマンド制御・電食防止・接地抵抗の低減も、出ませんでした。

予想と、実際の出題

  • 経験記述の型(予想:偶数年は工程・品質型)→ 当たり。令和4年度以降は、偶数年(令和4・6・8年度)がB型(工程・品質型)、奇数年(令和5・7年度)がA型(労災型)で、続いています。
  • 問題1(予想:工程管理上の問題2つと対策)→ 当たり。問Aは、工期中に、作業日や作業時間の制約を受ける電気工事。問Bは、着工時に作成したマスター工程表と、実施工程に相違が発生した場合。どちらを選んでも、予想される工程管理上の問題とその理由を2つ、その対策を問題ごとに2つ、記述する形でした。
  • 問題2(予想:品質管理の経験記述)→ 当たり。配線工事に関する作業や試験などについて、品質管理上留意すべき事項とその理由、対策を、記述する形でした。令和6年度の「関連工事と輻輳する工事」とは、題材が変わりました。
  • 問題3(予想:労災の作業選択)→ 形式は当たり、中身は4つのうち3つ。選択肢は、移動式クレーンによる揚重作業、電動機械器具を用いた作業、酸素欠乏危険場所での作業、建設機械による掘削作業の4つで、2つを選び、それぞれ労働災害を防止する対策を2つ、記述する形でした。
  • 問題4(予想:用語4つ選択)→ 形式は当たり。12個の用語は、GIS、水力発電の水車発電機、架空送電線の振動現象、架空送電線の多導体方式、遮断装置の保護協調、事務室の照明制御、建築物における電気設備の浸水対策、建築物に設ける無線LAN、ATき電方式、電気鉄道の閉そく装置、交通信号の感応制御、高圧ケーブルの劣化現象でした。4つを選び、それぞれ技術的な内容を2つ、記述する形でした。
  • 問題5(予想:計算)→ 形式は当たり、中身は外れ。5-1は、架空配電線の支線から求める、水平張力の最大値。5-2は、変圧器の一次電流でした。本命だった電圧降下は、出ませんでした。
  • 問題6(予想:建設業法・電気事業法)→ 形式は当たり。6-1は建設業法(注文者の下請負人の変更請求)、6-2は建設業法(主任技術者・監理技術者の職務)、6-3は電気事業法第43条(主任技術者の選任と、保安の指示)でした。
  • ネットワーク工程表(予想:出ない可能性が高い)→ 当たり。出ませんでした。

中身の答え合わせ(予想の項目と重なったか)

  • 経験記述:型は、当たりました。ただ、問題1の問Bは、令和6年度の「狭い空間で機器を据え付ける作業」から、「マスター工程表と実施工程の相違」に、切り口が変わりました。問Aは、令和6年度の問A(施設等が運用中で制約を受ける電気工事)に近い、制約を受ける電気工事でした。
  • 問題3の労災:予想(酸素欠乏・掘削が定番、残る1つは揚重か高所作業車)のうち、酸素欠乏、掘削、揚重の3つが出ました。定番と書いていた高圧(活線近接・停電)作業は出ず、予想の候補になかった、電動機械器具を用いた作業が入りました。
  • 問題4の用語:12個のうち、「出題回数の表」(4回以上出た23語)に入っていたのは、交通信号の感応制御、無線LAN、電気鉄道の閉そく装置、ATき電方式、GIS、多導体方式の6つです。「間が空いている」として優先に挙げた語(交通信号の制御、LAN、閉そく装置)は、3つとも出ました。残りの6つ(水車発電機、架空送電線の振動、保護協調、照明制御、浸水対策、高圧ケーブルの劣化)は、表にありませんでした。4つを選ぶ形なので、12個のうち、自分が書ける語を4つ選べれば、足ります。
  • 問題5の計算:配線の電圧降下は、令和3・4・6年度に出ていたので、本命に挙げましたが、出ませんでした。支線の水平張力は、令和3・5年度の出題として、分析に載せていました。
  • 問題6の法規:6-1(下請負人の解任・変更の請求)は令和3年度型、6-3(主任技術者の選任と指示)は令和6年度型として、分析に載せていました。6-2(主任技術者・監理技術者の職務)は、予想の一覧にありませんでした。なお、同じ職務の条文は、1級建築の問題6にも出ています。

外れたところ

  • 計算問題:配線の電圧降下を本命に挙げていましたが、出ませんでした。出たのは、支線の水平張力と、変圧器の一次電流でした。
  • 用語:優先に挙げた、電力デマンド制御、電食防止、接地抵抗の低減は、出ませんでした。間が空いていた語のうち、太陽光発電の系統連系と、汽力発電も、出ませんでした。12個の半分は、出題回数の表にない語でした。
  • 労災の作業:定番と書いていた、高圧(活線近接・停電)作業は、出ませんでした。
  • 問題6-2:主任技術者・監理技術者の職務は、予想の一覧にない条文でした。

型や形式の並びは、過去の並びから、読み取りやすい所があります。一方、同じ分野の中で、どの語、どの計算が出るかは、出題回数の表だけでは決まりません。今回は、その差が、はっきりしました。

来年に向けた見直し(推測を含みます)

  • 型の並び:令和4年度以降、偶数年がB型、奇数年がA型で、令和8年度も続きました。令和9年度は奇数年なので、A型(墜落・飛来落下災害+感電災害)の見立てです。ただし、令和3年度のように、混ざる年もあるので、確定ではありません。
  • 用語:出題回数の多い語だけを追うと、半分しか重なりませんでした。回数の表を、発電・送配電・変電・鉄道・信号・建築設備などの分野別に組み替えて、各分野の語を、広く押さえます。
  • 計算:電圧降下だけでなく、支線の水平張力、変圧器の電流、短絡電流など、令和3年度以降に出た計算の種類を、まんべんなく見ます。
  • 労災の作業選択:選択肢の作業が広がっているので(今年は、電動機械器具を用いた作業)、作業ごとに、対策を2つずつ、言えるようにしておきます。

五肢択一の正答肢(公式)

  • 問題5:5-1=2、5-2=5
  • 問題6:6-1 ア=2・イ=4、6-2 ア=3・イ=2、6-3 ア=2・イ=5

確認の方法と限界

  • 公式が公表した令和8年度の問題(2026年10月19日公表)を読んで、予想と比べました。
  • 予想は、試験当日(10月18日)に作成し、公開していません。根拠は、平成20年度〜令和7年度の18年分の問題PDFから、文字を取り出して、1年ずつ確認したものです。図・表の中身は、見ていません。
  • 記述式の正答と、配点は、公表されていません。「当たり」「外れ」は、セコピの判断です。
  • 問題の文章は、そのまま載せていません。出題のテーマの要約と、用語の名前だけです。
  • 合否や、記述式の採点は、公式の発表に従ってください。

試験を受けたみなさんへ

試験、おつかれさまでした。結果が出るまでは、落ち着かないと思います。体と頭を、ゆっくり休めてください。

セコピは、施工管理の資格情報を発信するメディアです。1級電気工事の過去問PDF(第一次検定・第二次検定)を、平成20年度までまとめて、無料で公開しています。https://sekopi-study-brain-pro.com/posts/electrical-1st-past-questions

セコピ

この記事を書いた人:セコピ

1級建築施工管理技士を含む6つの資格を保有

1級建築施工管理技士を含む6つの資格を保有する管理人です♪建築施工管理で得た「資格学校の体系的なカリキュラム・出題順序のノウハウ」と、独学で身につけた「過去問スプリント暗記ハック」を融合。双方のいいとこ取りをした『超効率的な合格メソッド』で、受験生の皆様を全力で応援しています!

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