【1級建築施工管理】第二次検定2026の山ハリ|過去問18年分で分かった「今年は仕上げ工事の年」

1. 「何を覚えたらいいのか分からない」という声
1級建築施工管理技術検定の第二次検定について、今年受験する周りの方々(現場の職人さん、事務職の方、他社の現場監督さん)から、こんな声を聞きました。
- 「何を覚えたらいいのか分からない」
- 「どれから手をつけたらいいのか分からない」
- 「全部覚えなきゃいけないの?」
- 「独学では何をしていいか分からない」
そこで、過去の出題傾向を分析して「今年出そうな工種」をLINEで配信したところ、返ってきたのは「何を覚えたらいいのか教えてくれたから助かる」という一言でした。この記事では、その見立ての根拠になった、過去問の出題パターンを紹介します。
2. 問題4は「偶数年は仕上げ、奇数年は躯体」が15年連続
第二次検定の問題4は、4つの工種が固定で示され、その全部に施工上の留意事項を2つずつ書く形式です。選んで答える問題ではないので、「ここだけ覚えればいい」とは言えません。ただ、出題される工種の系統には、はっきりした規則性がありました。
平成20年度(2008年)から令和7年度(2025年)までの過去問を1年ずつ確認したところ、2011年以降の15年間、偶数年は仕上げ工事、奇数年は躯体工事という並びが、一度も崩れていません。直近では、令和2年度(2020年)が仕上げ、令和3年度(2021年)が躯体、令和4年度(2022年)が仕上げ、令和5年度(2023年)が躯体、令和6年度(2024年)が仕上げ、令和7年度(2025年)が躯体でした。
2026年は偶数年です。この周期が続くなら、今年は仕上げ工事の年になります。もちろん、出題を保証するものではありませんが、「躯体と仕上げのどちらに時間を使うか」を決める材料としては、十分に意味があると考えています。
3. 仕上げの年に出た工種を、9年分並べてみた
仕上げ工事の年(2008年・2010年・2012年・2014年・2016年・2018年・2020年・2022年・2024年)に、問題4で出題された4つの工種は、次のとおりです。
| 年 | ① | ② | ③ | ④ |
|---|---|---|---|---|
| 2008 (H20) | アスファルト防水(平場部) | フローリング(釘留め) | 内壁モルタル塗り(中塗り) | アルミ製外部建具 |
| 2010 (H22) | 防水下地の状態・形状 | カーペット(グリッパー工法) | タイル(改良圧着張り) | ロックウール化粧吸音板 |
| 2012 (H24) | シーリング | タイル(密着張り) | 壁の軽量鉄骨下地 | ビニル床シート |
| 2014 (H26) | 金属製折板屋根葺き | 外装塗材(防水形複層塗材E) | フローリング(釘留め) | 壁紙(直張り) |
| 2016 (H28) | 防水保護層(平場部) | セルフレベリング材 | タイル(有機系接着剤・後張り) | ロックウール化粧吸音板 |
| 2018 (H30) | アスファルト防水(平場部) | 外装薄塗材E | アルミ笠木 | タイル(改良圧着張り) |
| 2020 (R2) | タイル(有機系接着剤) | 金属製折板屋根葺き | ロックウール化粧吸音板 | 吹付け硬質ウレタンフォーム |
| 2022 (R4) | 屋根保護防水断熱工法 | フローリング(釘留め) | 外装薄塗材E | 鋼製建具 |
| 2024 (R6) | タイル(有機系接着剤) | アルミ笠木 | セルフレベリング材 | ビニル床シート |
(2009年の問題は、ページの構成が他の年と異なるため、この一覧には含めていません。)
4. 仕上げの年に、出やすい工種の傾向
上の9年分を数えると、次の傾向が見えてきます。
- タイル:9回中6回で出題(2010年・2012年・2016年・2018年・2020年・2024年)
- 内装関連(床・天井・壁下地・壁紙など):9回中8回で出題(2018年だけ出ていません)
- 防水関連(アスファルト防水・シーリングなど):9回中6回で出題
- フローリング・ロックウール化粧吸音板・外装塗材:それぞれ3回ずつ出題
- 金属製折板屋根葺き・アルミ笠木:それぞれ2回ずつ出題
もう1つ、注意したい点があります。同じ「タイル」でも、工法は年ごとに変わっています。改良圧着張り(2010年・2018年)、密着張り(2012年)、有機系接着剤による後張り(2016年)、有機系接着剤による外壁張り(2020年・2024年)と、切り口が入れ替わっています。工種名だけを覚えるのではなく、「どの工法で聞かれても書ける」状態にしておくことが大切です。
5. 問題1・問題2の、今年の見立て
- 問題1(施工経験記述):令和2年度以降の6年間、「施工の合理化」と「品質管理」が1年ごとに交互に出題されています。令和7年度が品質管理だったので、今年は施工の合理化の番と読んでいます。
- 問題2(災害・安全・仮設):2008年以降、奇数年は仮設物の設置計画です。偶数年は「設備・機械の安全な使用」と「災害防止対策」が交互に出題されています。令和6年度が前者だったので、今年は災害防止対策の番と読んでいます。
試験の構成や、各年度の過去問PDFは、1級建築施工管理の過去問PDFまとめにまとめています。
6. 工種が絞れても、書けなければ得点にならない
出題される範囲が見えても、本番で手が動かなければ得点にはなりません。「どの留意事項を、どの言葉で書くか」まで、脳に転写して初めて点になります。
私は、問題1(施工の合理化)・問題2(労働災害防止)・問題4(仕上げ工事の施工上の留意事項)について、実際の過去問データと、現場で使ってきた数値・納まりを突き合わせた解答例を作りました。noteで販売中です(980円)。【1級建築施工管理 第二次検定】過去問18年分から絞った「今年の山ハリ」+脳死転写ハック25項目(問題1・2・4)
7. この記事の内容について
この記事の出題傾向は、各年度の第二次検定(令和2年度までは実地試験)の問題PDFを確認して整理したものです。過去の傾向であり、今後の出題や合否を保証するものではありません。試験の実施要領や最新の情報は、建築/電気工事施工管理技術検定試験の公式サイトで確認してください。
この記事を書いた人:セコピ
1級建築施工管理技士を含む6つの資格を保有
1級建築施工管理技士を含む6つの資格を保有する管理人です♪建築施工管理で得た「資格学校の体系的なカリキュラム・出題順序のノウハウ」と、独学で身につけた「過去問スプリント暗記ハック」を融合。双方のいいとこ取りをした『超効率的な合格メソッド』で、受験生の皆様を全力で応援しています!